本書は、東京都杉並区善福寺のリゾートカフェ・オクターブの「教養講座」で2025（令和７）年10月18日にパワーポイントで発表した、発表資料である。講演受講者もしくは受講予定者の購入を前提とした出版となっている。
　タイトルは、「渦巻は神の指紋―微細な世界から宇宙に広がる渦巻きの不思議―」。
　内容は、第１部：「渦巻の諸相」で、自然界に現れる渦巻として、貝殻、昆虫、植物、動物、人体と細胞、自然現象、日常生活、芸術作品、古代の土器及び壁画、古墳、地上絵及びミステリーサークル、宇宙及び微細な世界など、世界は渦巻で満ちており、あたかも神の指紋のようにある姿を、多くの写真や絵画で示す。
　第２部：「渦巻進化論」では、人の精神的進化が渦巻き状に進むことを旧約聖書「ヤコブの階段」や、ギリシャ神話の「ヘルメスの杖」、「アスクレピオスの蛇が絡まる杖」、「古代中国神話の蛇身がらせん状に絡まる伏木義女媧図」、インド西北部のヨーガの聖地リシュケシにある「蛇を巻き付けたシバ神の像」などを辿りつつ、また、詩を入れつつ、植物が枯れ落ちて、また新たに蘇るように、太陽が夕方に沈んで、朝にまた蘇るように、人もまた、この世でさまざまな経験を積み重ね、生まれ変わり、それらの経験から学びつつ、螺旋階段を登るように精神的進化の道を歩む姿を提示している。